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鎌倉ライフリッチ研究所 Ver 3.70 | 人生を、豊かに生きよう。

ようこそいらっしゃいました。スローライフの聖地鎌倉へ移住して7年。グローバルビジネスやM&AどっぷりだったR40が一念発起。 ベンチャーでの仕事を通じた日々のビジネス視点だったり、観光に役立つ鎌倉の美味しいグルメ情報やイベント紹介をしてまーす。プロフィールはこちら(http://profile.hatena.ne.jp/hase263lich/)から。

【おススメ本】 「直観力」 羽生 善治著

昨年爆発したキュレーションサイトを始め、ことしは世の中の情報量が一気に拡大しそうな感を持っているRegainです。というか食傷気味であります。

http://www.flickr.com/photos/19356123@N04/3187207970

photo by heathbrandon

ビジネス、という観点にとどまらず、およそ何かを行うときには意思決定が伴うわけですが、これまでコンサルティングファームで様々なフレームワークや分析そして提案に至るサービスに携わる中で、経営者が最終的に必要とするものは「決定力」と思う局目が多々ありました。

それは、われわれ(当時)ファームの人間による客観的な情報収集と分析や落とし込みをへた後でのプレゼン(成果物)の内容への絶対的な確からしさ、または信憑性が前提になっているのですが、最近になって本当に必要なのは「決定力」ではないのではと思うに至りつつあります。

 

もちろん、難しい局面に迫られたときに求められる判断力や精神力などを総合した意味での決定力は不可欠ではありますが、もっと情報と経験をごちゃまぜにしたカオスみたいな環境の中で必要なものがあってこその決定力じゃないかという視点です。

特に年末年始は、代表的な経営者や著名人・リーダーの方々の行動習慣を特集している記事を目にすることが多いのですが、今年いろいろとそうしたコンテンツを読んでいた矢先にふと手にとったのが本書でした。

直感力 (PHP新書)

直感力 (PHP新書)

 

実は以前から羽生さんの書籍には興味があったのですが、なかなか手に取るタイミングがなかったのですが(これもセレンディピティ?)読み始めて一気に読了。

Amazonのレビューでは内容の構成や表現など、編集的にネガティブなコメントも見られますが、Regain的には特に気になりませんでした。むしろ書き起こしと言う観点で読むことができ、頭に入りやすいという印象。

1. 直観とは

直感は、本当に何もないところから湧き出してくるわけではない。考えて考えて、あれこれ模索した経験を前提として蓄積させておかねばならない。また、経験から直感を導き出す訓練を、日常生活の中でも行う必要がある。

もがき、努力したすべての経験をいわば土壌として、そこからある瞬間、生み出されるものが直感なのだ。それがほとんど無意識の中で行われるようになり、どこまでそれを意図的に行っているのか本人にも分からないようになれば、直感が板についてきたといえるだろう。

 さらに、湧き出たそれを信じることで、直感は初めて有効なものとなる。

2. 論理的思考と経験を蓄積することが直観力を高める

論理的思考の蓄積が、思考スピードを速め、直感を導いてくれる。
(中略)
直感は、本当になにもないところから湧き出てくるわけではない。考えて考えて、あれこれ模索した経験を前提として蓄積させておかねばならない。また、経験から直感を導き出す訓練を、日常生活の中でも行う必要がある。
もがき、努力したすべての経験をいわば土壌として、そこからある瞬間、生み出されるものが直感なのだ。それがほとんど無意識の中で行われるようになり、どこまでそれを意図的に行なっているのか本人にもわからないようになれば、直感が板についてきたといえるだろう。

3. 無駄なものはない

ロジカルに考えて判断を積み上げる力も必要だが、無駄と思えることも取り入れることも大切だと思う。
無駄だと思っていても、ある程度まで続けてみる。そこに細いながらも道が続いているかもしれない。もちろん、無駄に終わることが大半だが。
また、直近までは役に立たなくても、時間を置いて、例えば半年後に役に立つこともある。その時には、考えても無駄だった思っていたことが、何かの拍子に役に立つことがある。

無駄を省いて、高効率を追い求めたとしてもリスクを誘発する可能性がゼロにはならない。むしろ、即効性を求めた手法が知らず知らずのうちに大きなリスクを増幅させているケースもある。無駄と思えるランダムな試みを取り入れることによって”過ぎたるは猶及ばざるが如し”ということを回避できる(中略)

 3. インプット以上にアウトプットを

過去の知識や情報は、すべて素材だ。それらは、次の新しいものを想像する素材として利用されるためにある。過去の素材であっても、適切に組み合わせれば、新しい料理をつくることができるのだ。
しかし、情報をいくら分類、整理しても、どこが問題かをしっかり捉えないと正しく分析できない。さらにいうなら、山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」、そして「出すか」のほうが重要なのである。
情報メタボにならないためにも、意識的に出力の割合を上げていくことが重要になる。

経営者がある局面でアートやイメージ、座禅など自身の内面性に向かってゆく代表的な例はスティーブ・ジョブズや稲盛和夫さんですが、なぜそうしたものが必要になってくるのかという気づきを持つことができる本だと思います。

誤解を顧みずに言えば、30代を超え、組織内のリーダーやマネジメントとしての責任を持ち始めた世代にとって、この先自分の道を究めよう、究めたいがどう整理を進めてゆこうか、と考える際に手に取ると非常に読みごたえがあるのではと思います。

あるいは自己否定してしまう人、考えすぎてしまう人に、結果や効率化にばかり囚われてしまう人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

 

小倉昌男 経営学

小倉昌男 経営学

 

 

生き方

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