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鎌倉ライフリッチ研究所 Ver 3.70 | 人生を、豊かに生きよう。

ようこそいらっしゃいました。スローライフの聖地鎌倉へ移住して7年。グローバルビジネスやM&AどっぷりだったR40が一念発起。 ベンチャーでの仕事を通じた日々のビジネス視点だったり、観光に役立つ鎌倉の美味しいグルメ情報やイベント紹介をしてまーす。プロフィールはこちら(http://profile.hatena.ne.jp/hase263lich/)から。

【レビュー】『ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?』 石田 章洋・横山 信治 著

http://www.flickr.com/photos/46048665@N00/6324127709

photo by vm2827

 

たのしい落語 

高座にあるのは座布団だけ。

 

着物姿の落語家がひとり、扇子と手ぬぐいのみを使って、大きな会場では1千人を超える観客を魅了する。「大ネタ」と呼ばれる長い演目では、1時間以上にわたり一人の噺家が音響や照明などの演出も使わずに観客を引き付ける、話芸の力。

 

一言で言えば、当意即妙 。ぼくが「落語」にもつイメージはこれだ。

そう、「噺家」ではなく「落語」にもつイメージがこれなのだ。

血のにじむ訓練の結果の当意即妙が「うまい噺家」だし、そのうまい噺家の話す「寄席」の雰囲気が「当意即妙」で、場の全体の空気感やリズムがそれを楽みながら調和しており、乱れてないイメージと言えば伝わりやすいだろうか。

 

この当意即妙、あるいは調和の調和のとれた世界というのは、絶妙なコントロールが必要だと思っている。そう、指揮者のような存在として、なおかつ「話芸の力」で。

 

この、話芸としての落語は、素直にたのしい。たのしいから噺家や落語というものをどんどんと好きになる。落語を聞いていて、嫌な気持ちになったという人はおそらくいないだろう。

同様にかんがえてみる。ビジネスの場においてプレゼンは「パッションを伝えるもの」とコンサル時代の上司が言っていたことを思い出す。資料自体の内容は、誰が発表しても同じ。ただ、誰に、どう伝えるかは、プレゼンター次第。話芸の力で、その場を創る。

まさに落語の当意即妙の世界だと今更ながら痛感する。

 

ようやくレビュー

前置きがかなり長くなってしまった。

レビュープラスさんからご献本、「たのしく」読了。

ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?

ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?

 

 

本書の『ビジネスエリートは、、』というタイトルは企画として判りやすさを狙ったためだろうけど、陳腐化したタイトルな感じは否めない。いや、むしろこれも確信犯なのだろうかと思わせられてしまう。いやいや、もう見飽きたがな、でもちょっと気になるな、的に視点を向けさせる、みたいな。

本書はそういう「確信犯的な薄っぺらさ」を演出しながらも、内容はかなり骨太だと思う。

それは著者おふたりが、落語家からビジネス界に転身したというだけでなく、現在一定の評価を獲得されるまでの経験が随所に盛り込まれているためで、本書を読み飽きない構成にしている理由のひとつであるともいえる。

たとえば:

落語とは「人間の業の肯定」であり、肯定するがゆえに「多様性を包摂する」もの。落語をよく聴く人は、だからこそすぐにキレたり、他人を責めたりしません(p59:落語に学ぶダイバーシティ)

 とか、

「一流の落語家とそれ以外の落語家の違いはどこにあるでしょうか。それをひと言で表現するならば、「覚悟」です。
一流の落語家は、どんなことでも自分の芸の肥やしにしようとする「覚悟」があります。」(p.207)

などのくだりは、落語家という一つの職業かたちづくる世界の要諦として、そしてビジネスの一線に身を置くおふたりが、読者層と同じ目線だからこそ書ける内容だなあと思わずにはいられない。

この本は、いわば「ことばの力でたのしい世界を創るプロが、転職して別の会社に移った際に身にしみて判ったこと・実践したこと」の上質なエッセンスと言えるだろう。

 

ちなみにぼくも落語好きだけど、「落語好きだからビジネス世界で成功する」、という論理も、その逆の「ビジネス世界で成功したいから落語を聴く」という論理も、どちらも成立しないと思っている。

 

落語を聴いて、これまで楽しめなかったことや環境を楽しむことができるように、そして演出できるようになれば、ビジネス世界における大概のストレスは気にならなくなる。

 

・・これだと思うんだけどなあ。

あ、おふたりが今だからこそできる落語をぜひ聴いてみたいものだ。

 

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[まとめ買い] どうらく息子

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誰でも笑える英語落語: Rakugo in English

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英語落語 RAKUGO IN ENGLISH [DVD]

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日常は記録されない。だから記録する。

https://instagram.com/p/rgChVflgmH/

Instagram

 

ブログを毎日更新するスタイルから変えて、変な義務感はなくなったけどその反面その時間をどう使おう、という風に思うことも少なくない。

そして、その時間はたいがい、「無為」のようなものとして特段アウトプットもなく流れてゆくことも多い。

ヨメさんと話したり。

愛犬と遊んだり。

草むしりにいそしんだり。

ブログを書くときに、「自分を取り巻く環境を新しく見つめ直す」ことや、「書くべきネタを探す」というアプローチを自然とするようになるけれど、気負いすぎるのもある時期からは必要なくなるんじゃないのかな、と思うことが最近増えてきた。

 

歴史は残すべきと思える史実だからこそ、歴史なのだ。

 

べつに、あたりまえのことは誰も気にもとめない。

でも、いつかふっと振り返ってみたときに、そこに残っている当時の感情や行動、それらをかたちづくる、ぼくたち人間の「営み」みたいなものをかいま見る事ができるっていうのも非常に重要なことなのでは、と思う。

 

その意味では、改めてなおきんさんのこのエントリが染みるなあ。

blog.naokin.me

 

当たり前の日々を、書き留めること。

 

もちろん、ビジネス視点のブログはこんなんじゃ全然NGだけど、そういうある種の「ゆるゆるブログ」を継続することって実はとっても大事なことなんじゃないかなと思うようになったのは、ガツガツと仕事をする姿勢から一歩身を意図的に引いてみたせいなのかなあとも思える。

不思議なものだ。

 

 

【イタリアン】貴重な平日の至福! 由比ケ浜 - MANNA (マンナ)-

今日はめずらしくおつとめ業務が早く終わった。
 普段なら打合せを終えてからノマド的にデニーズに10:00ごろまで滞在するのがぼくのパターンなんだけど、今日はめずらしくスッポリと「しなきゃいけないこと」がなくなった。
 
もちろんやりたいことは沢山あるんだけど、ふっと気が抜けたというか、気を抜いてみようと思ったというか。
 
早めに家に帰ろうと思いヨメさんに電話して、こんなに珍しい日なのでせっかくだから外食でもしようということになった。
 
とは言え、平日で近場でお酒が飲めて、というのは沢山あるけれど、この貴重な時間をせっかくだから有効に使ってみたい。そんな話の流れから、休日はなかなか予約のできない由比ケ浜のマンナこそ、平日にアプローチしてみよう!ということになって1席空いていたので速攻で予約。
 
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調べてみたら、今年の1月以来、半年ぶり。
まずはおずおずとビールを頂きつつ、びっしり書かれたメニューを眺める。
 
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お肉もお魚も食べたい!ということで、オーナーシェフの原さんにセレクトしてもらう。
たくさんあるけど、一番右のものをセレクト。そうそう、ミシュランの湘南・横浜編に掲載されていたのだった。おめでとうございますー原さん!
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前菜からー。
真鯛のカルパッチョ。お野菜もりもり。
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パスタは手長海老。ワインがすいすい進みます。すいすいすい。 
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そしてお肉は山形牛のグリル。
珍しく赤ワインに切り替えずにごくごくむしゃむしゃ。
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たまにはこういう平日もいいもんだなあと久しぶりに思う一日。
平日デート?もう少し計画的に設定できるともっと楽しいんだろうけど、突発的に生まれた時間をヨメさんと贅沢に使えたような気がして、ちょっと満足なお食事でした。
 
また来まーす!
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ミシュランガイド横浜・川崎・湘南 2015 特別版

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【レビュー】『競争しない競争戦略』山田英夫 著

 レビュープラスさんから献本頂き読了。 

競争しない競争戦略 ―消耗戦から脱する3つの選択

競争しない競争戦略 ―消耗戦から脱する3つの選択

 

 そもそも戦略というのは、見える見えざるにかかわらず「勝つ」ことを前提にしているという意味では、その根底に「いかに戦わずして勝つか」という思想を持っていると言っても過言ではない。 

ただし、「競争しない」と「戦わない」は同義ではないのでは、とぼくは思っている。

前者は、いわば10メートル競争という競技に出場しないのに勝つ、というのに対して、後者は10メートル競争の競技中にどうやってライバルを意識することなく圧倒的な強さで勝つ、というようなイメージである。うまく伝わるだろうか。

そして著者の山田さんは、冒頭に本書の主旨をこう書いている。

「競争しない」ためには、業界のリーダー企業と「棲み分ける」か「共生すること」が必要である。

そう、自分のことをよく把握した上でライバルのことをよく研究して、どうつきあってゆくか、が「競争しない」秘訣なのだろう。「うまくやってゆく」ための戦略と言っても過言ではないだろう。その意味では、とても「日本的」な戦略アプローチではないか、とも言える。圧倒的に勝つこと=シェアや利益で他社を大きく引き話すGEのウェルチ会長的なNo.1ポジショニング戦略ではなく、山田さんは以下の戦略をベースに本書を展開してゆく。

  1. ニッチ戦略
  2. 不協和(ジレンマ)戦略
  3. 協調戦略

各戦略の詳細はまさに本書を読んでもらえれば、多くの企業の事例をもとに理解をいただけると思うけれど、本書がAmazon No.1の栄冠を勝ち取っているのは、個人的にはその「戦略の明示性」ではなく、「事例の豊富さ」にあるのではと思う。

他の方のレビューなどを読むと「本当に経営をした事のない人の情けない本」などという批判的な内容もあるけれど、戦争を実際にしない為にそもそも軍師が存在している、という観点に立てば本書に目を通し始めた際に、読んでいる皆さんが「主役=自分」として、本書を役立てることができるのではないかと思う。 事例そのものは古いものから最新のものまで紹介されていて、MBAのケーススタディに近いレベルで内容が展開されているので品質的にはバッチリ担保されていると言える。

読み終えて、気になる箇所をもう一度読み直す。

そして通勤中や週末などに、ふっと気になった箇所に目を通し直してその日の「戦」に備える、そんな本ではないかと感じられる久しぶりの良書。

 

追伸:同様の読後感として、カテゴリーは違うけれど、以下もおすすめ。

営業のひとも、マーケティングのひとも、経営観と戦略観を養いながら「価格交渉」をどう進めてゆくかを考えた際に「競争せず」相手と対峙できる本だと思う。

こちらもぜひご一読を!

限界利益分析による価格決定戦略―コスト吸収、差別化で優位に立つ、値上げ・値下げ戦術 (Doyukan Brush Up Series)

限界利益分析による価格決定戦略―コスト吸収、差別化で優位に立つ、値上げ・値下げ戦術 (Doyukan Brush Up Series)

 

 

 

医療について考えるなら、必読!『あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?』北原茂実 著

 

あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?---社会を良くする唯一の方法は「ビジネス」である

あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?---社会を良くする唯一の方法は「ビジネス」である

 

 ぼくは現在、医療系のベンチャーに身を置いている。

その関係で、訪問するさまざまな現場の方々と話をすることが多い訳だけど、その流れの中で当然のことながら医療制度の課題だったり、それぞれの病院や施設が抱える問題点だったりを目の当たりにすることは非常に多い。

というか、それらを中長期的には解決するためにぼくの仕事がある、と言っても、あながち誇張ではないんだと思っているけど。

ぼくは医療系に移る前、家電メーカーや経営コンサルファームにいた。

いわば「純然たる日本のサラリーマン」的な位置づけで、健康診断や人間ドックをどれくらいのコストがかかっているのかを深く考える事なく受診し、病気になれば薬を処方してもらっていた。 さいわいにして、親も元気なこともあり、医療や介護、というものについて自分ごととして捉えることもなく、それらの世界は自分とは全く切り離された「異世界」のように感じていた。どちらかと言うと、感じることも意識してなかったと言えばいいだろうか。

ところが、である。

医療系の業界に関わるようになって驚いたことが1つある。

それは、医療従事者と呼ばれる方々が、実はコスト感覚に非常に鋭敏な場合が多い、という事だった。よく医療や介護の世界というのは、制度に守られている・あるいは制度に拘束されていると言われるが、僕の会う様なざまな人たち(理事長・事務長・ドクター・看護師・ヘルパー・リハスタッフなど)は、一様に病院経営というか自分たちの稼働時間がどうやって点数算定されるか、されるべきかについては深い理解を持ちながら、そして課題感を持ちながら仕事をしているのだ。

そして、かれらは一様に、自分たちのサービスをもっと良くしたい、他に比べて差別化したいと考える一方、制度による「ぬるま湯」的な環境を心地よく感じていた。

感じていた、と書いたのは、言いかえると相対的に捉えられていた、ということで「このままじゃいけないけど、どうしようもない」という感覚をお持ちだ、という意味だ。

きっと、民営化前の国鉄や郵政公社に勤めるひとたちの中にも同じ感覚をお持ちの方が多くおられたのでは、とも思うこともしばしばである。

つまり、企業で言えば「事業部門的には改革の必要性はみなが認識しているけど、コーポレート部門の改革スピードが遅い・はたまた改革のアプローチが適切ではなかったので全社的な観点で言えば自分たちのあり方にすごい違和感を感じている」ような感じだろうか。

そう、誰もが改革を希望してるのに、実行されてない状況なのだ。

ぼくはその改革の一部をお手伝いする仕事をしている訳だけど、本書の著者である北原先生について、院内で会話に出てくることは、これまで一度もなかった。 一般人(あえてそう表現するけど)には「知る必要もない」日本の医療業界、医療、というものの持つ、特にビジネスマンにたいして非常に判りやすく説明し、そしてその改革の重要性をご自身の言葉で、若干過激に受け取られる可能性も知った上で、本書では展開されている。

私の提言はシンプルです。病院の株式会社化を認め、理事長をCEO(最高経営責任者)にする。名前だけのCEOではなく、ほんとうに経営ができる人間に育ってもらう。そして(患者さんに負担をかけることなく)しっかりと利益を出し、よりよいサービスを提供できるよう、積極的な設備投資ができる体制をつくる。

具体的には、こうだ。非常にシンプルで破壊力のある内容だと思う。

  1. 構造改革(病院の株式会社化)
  2. 制度改革(国民皆保険と診療報酬制度の見直し)
  3. リバースイノベーション(先行事例を海外で作って、国内へ持ち込む)

規制事業は利権の宝庫で、こういうことを実行されると困る人たちが沢山でてくるのはまちがいないだろう。そして、当然国や自治体を巻き込んで実現しなければならないことばかりなので、非常に抵抗も多いだろうけれど、いまのぼくにはとてもよく判る。

政治以外のどんな手段で、変えていくことができるのか?
社会を変えるのは私たち一人ひとりの市民であり、社会を変えていく手段のことを、「ビジネス」と呼ぶ。それが私の答えです。

これまでの「医療」は「ノンビジネス」と表現してよいならば、まさに「ビジネス化」する必要の迫られている領域なんだと。 

ただ、「医療」という領域はほかの事業領域とはことなるバリューチェーンをたくさん持っていて、製品開発にしても流通や販路統制にしても、マーケティングにしても単純に事業採算制にスイッチすればいいと言うものでもない。新薬開発における癒着のニュースを例にすれば、よく判ってもらえると思う。

ここから、医療というものを日本の武器にするために、従事者もそうでない一般人もどう変革を受け入れてゆくか。事実上「一億総中流ではなくなった」今の日本の、ピラミッドのトップとボトムをどう折り合いをつけながら、医療に国際競争力を持たせるべきと定義するか。

北原先生のこの本は、具体的に行動している人だから書ける重みがある。これを評論家が出版しても、読み過ごされるだろう。それくらい、根本的なテーマであり、読む人のアンテナによって受け取り方がおおきく変わる本なのではとも思う。


<序> 未来への教科書#78 医療法人社団KNI - YouTube

 

追伸:ハンドルネーム変えてから、記念すべき第1エントリがこちらの本のご紹介、となるのは、個人的には「ご縁」だなあと感じてます。

 

「病院」がトヨタを超える日 医療は日本を救う輸出産業になる! (講談社プラスアルファ新書)

「病院」がトヨタを超える日 医療は日本を救う輸出産業になる! (講談社プラスアルファ新書)

 

 

 

 

 

 

 

ハンドルネーム変えました。

http://www.flickr.com/photos/56119072@N00/444468954

4月も終盤にさしかかりですね。

今日からGWへ突入という人もおられるのではないかと思いつつ、このたびハンドルネームを変える事にしました。

こちらのエントリでご説明させて頂いた通り、"Regain"と言うのは「24時間を最大限に活用するサラリーマン」に対する、いわばアンチテーゼ的な意味合いが強かったのですが、40歳を過ぎるにあたりそろそろ自分の人生というか、あり方を見つめ直す必要があると改めて考えさせられることが多く、ブログを書いていてやはりしっくり来なくなってきていると強く感じました。

さいしょは実名にしようかとも思ったのですが、企業に属しているのと、おそらく本名は世界に一人しかいない漢字を使っていることもあり、まだ世の中に「個」としてお示しするのは宜しくないということもあり、「わかる人には誰だかわかる」ようにしたいということで、昔からのニックネーム「あきらん」をつかう事にしました。

これまでは「Regain的には」という表現を使って、演者的なポジションで書く事がありましたが、そこから一歩違った視点や切り口でブログを書いてゆく事になろうかと思います。

ハンドルネームの変更が何をどうもたらすのかはちょっと想像つきませんが、引き続き宜しくお願いしまーす!

 

blog.liferich.net

photo by autan

『老いてこそ人生』石原慎太郎 著、そして脳幹トレーニング。

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自炊&本棚リストラもかなり進みました。

その中で「昔よりも味が出てきた本」が1冊あったのでご紹介。

それが、石原慎太郎さんの「老いてこそ人生」です。

老いてこそ人生 (幻冬舎文庫)

老いてこそ人生 (幻冬舎文庫)

 

 40を過ぎると自分の「からだ」のパワーダウンは確実に自分で判ってきます。

それは、運動しているときというよりも、自分の内部的な機能の低下で感じる事が多いように思います。

 

例えば、酒が抜けない。

 

例えば、2度寝ができなくなる。

 

例えば、老眼。

 

どれも一気に訪れるものというよりは、ある日「あれっ、もしかして?」という驚きと共に自覚するもので、なんと言うか普段は気づかなかったけど、それを「自分ごと」と知って愕然とするような感覚がどれも非常に強いものばかり。

で、こういう肉体的なものは確実にネガティブなものとして到来するとして、老化を前向きに捉えて、それを自分のものとして取り込んでいこうと(自炊しながら)読み進めていたのですが、すごく響いた章がありました。

およそ人生の後半戦を歩むにあたって、これまでとは違う悩みがいろいろと噴出したときに、どうそれらに向き合うか。その答えは「脳幹の活用」なのかしらと。

「第7章 脳幹の大きな意味」より引用:

その名の通り脳幹はまさに脳の幹であって、これが痛められたり傷ついたりするといかなる動物も生きてはいけません。最近では脳幹の働きが脳の中でさまざまなホルモンを分泌して、その折々の人間の感情を形成して表出させるという機能までが解析されています。言い換えれば人間の個性を、主に脳幹が形作っているとも言える。

人間が他人との関わりの中で自分をしっかりと捉えながら生きていく、自分を失わずに生きていくために必要なことは、耐える、耐えられるということに違いない。

とにかくたった一度の人生なのだから、老いてもなお楽しくなければ意味がない。老いてもなお人生を楽しむ、人生を満喫するためには若い頃から脳幹を鍛えておくことです。

と言ってもことさら何をするということではない。三十歳から走りだすことも含めて、肉体のトレーニングで耐性を培っておくということです。

 正面から老いを認めることで初めてそれに耐えられるし、耐えられれば慣れることも出来ます。慣れられれば老いに関しての余裕も出てきて、人生の新しい味わいも出てきます。その次元でも脳幹が健全に働いて老いにおける新しい情感の発露もあり得るのです。

ビバ強い脳幹。

これからは、何かつらいことや堪え難いことが起きたときには、「これは脳幹トレーニングだ!」と心の中で叫ぶ事にします。

また、石原さんが体を鍛える事で脳幹の耐性を強めると書かれているように、習慣化というものも自分を鍛えるという意味で有効なんじゃないのか、などと改めて思わせられました。

あ、この本は別に脳幹のことだけが書かれている訳ではないので誤解なさらぬようお願いしまーす。その他の章にも、「老いるとは、老いてそしてどう生きるか」が石原さんの濃い文体で書かれていて、改めてその読み応えを痛感しました。

自炊も処分もせず本棚に残る1冊となりました。